その日も静かな夜だった。
人々が眠りにつく街中に、静寂を破る羽音が響く。
何かを求め、彷徨うように…。
そしてそれは何の前触れもなく、あなたの元へ降り立った。

 ―よし、決めた。お前、オレの嫁になれ。
 ―…はぁ!?

突如言われた衝撃のプロポーズ。
無理やり連れていかれた場所は吸血鬼の楽園とも呼べる国。

 ―式は一ヵ月後だ。楽しみにしてろよ。

あなたはこの理不尽な婚約から逃れることができるのか…!?